[データ]-[オートフィルタ]

こんなことができます
オートフィルタ機能は、ワークシート上のリストを指定した条件で抽出します。特定の担当者や商品に関するデータだけを表示したり、順位を指定して数値の上位データだけを表示することなどができます。フィルタは列ごとに指定できます。また、複数の列に対して同時にフィルタを指定できますので、優先順位を付けた抽出が可能です。
こんなとき便利です
商品の販売データから特定の担当者や商品についてのデータを調べたい
生徒の成績リストから上位の点数だけを集計したい
大量の数値データから特定の数値だけを抽出したい
重複するデータだけを抜き出したい
■リストにオートフィルタを設定する
【ワンポイント】 リスト内のセルをクリックしてからオートフィルタを設定すると、リストのすべての列見出しにオートフィルタ矢印が表示されます。リストの特定列だけにオートフィルタを設定するには、オートフィルタを設定したい列全体を選択した状態でオートフィルタを設定します(図3)。
【注意】 オートフィルタを設定できるのは、1 つのワークシート内で 1 つのリストだけです。連続していない複数のリストに対して、同時にオートフィルタを設定することはできません。
■リストのオートフィルタを解除する
リストに設定したオートフィルタを解除するには、[データ] メニューの [フィルタ] をポイントし [オートフィルタ] をクリックします。
■フィルタを使ってリストを絞り込む
データが抽出されると、抽出されたデータの行番号が青色で表示されます。また、現在フィルタを設定している列のオートフィルタ矢印も青色で表示されます。
複数の列に対して、同時にフィルタを指定することができます。図5 は列 B [担当者] のフィルタに "山下" を指定し、列 D [商品] のフィルタに "S-002" を設定したところです。
各列のフィルタを解除するには、フィルタを解除したい列のオートフィルタ矢印をクリックして [すべて] をクリックします(図6)。
■上位/下位の数値データを抽出する
列に数値データが入力されているときは、その列に入力されているすべての数値データの中で、上位または下位のデータだけを抽出することができます。「売上金額上位 5 位までのデータ」を抽出するには次のようにします。
  • E [売上] のオートフィルタ矢印をクリックします。
  • [トップテン] をクリックします。実行すると、[トップテン オートフィルタ] ダイアログ ボックスが表示されます(図7)。
[トップテン オートフィルタ] ダイアログ ボックスで、[上位] - [5] - [項目] と選択して [OK] をクリックします(図8)。
■ユーザー設定のフィルタを使って抽出する
「○○または××」や「△△を含むデータ」といった複雑なフィルタでリストを抽出するには、フィルタオプションを使います。「地域が "品川区" または "大田区" のデータ」を抽出するには次のようにします。
  • C [地域] のオートフィルタ矢印をクリックします。
  • [オプション] をクリックします(図9)。実行すると、[フィルタ オプション] ダイアログ ボックスが表示されます。
  • [抽出条件の指定] の 1 番目の条件に [品川区] - [と等しい] を指定します。
  • [OR] チェック ボックスをクリックします。
  • 2 番目の条件に [大田区] - [と等しい] を指定します(図10)。
[OK] をクリックします。
フィルタ オプションの条件では「と等しい」のほかに「より大きい」「で始まる」「を含む」などを指定できます。図11 は、列 A [日付] の [オプション] で [4月3日] - [より大きい] を指定したところです。
■関連項目
[データ] メニュー の [フィルタ] - [フィルタオプション] では、フィルタによって抽出されるデータだけを別のセルに表示することができます。