[編集]-[検索]

こんなことができます
Excel 2000 のワークシートには 65536 行× 256 列のセルが用意されています。すべてのセルにデータを入力することは現実的でありませんが、それでも膨大な量のデータを格納することができます。ワークシートに入力したデータを探すときには検索機能が便利です。セルのデータだけでなく、計算式やコメント内の文字列を検索することもできます。
こんなとき便利です
計算結果がマイナスのセルを見つける
エラーが表示されているセルを調べる
■[検索] ダイアログ ボックス
検索を実行するには [編集] メニューの [検索] をクリックします。実行すると、[検索] ダイアログ ボックスが表示されます(図1)。
[検索する文字列] ボックスに検索したい文字列か数値を入力して [次を検索] ボタンをクリックすると検索が実行されます。指定した条件と一致するセルが見つかると、見つかったセルにアクティブ セルが移動します。[検索] ダイアログ ボックスを閉じるには、Esc キーを押すか [閉じる] ボタンをクリックします。

【ワンポイント】 [検索] ダイアログ ボックスが表示されているときは、ワークシートを操作することができません。検索を実行して見つかったセルをただちに編集したい場合は、[検索] ダイアログ ボックスの [次を検索] ボタンを一度クリックした後で [検索] ダイアログ ボックスを閉じます。次の検索を実行するときは Shift キーを押しながら F4 キーを押します。Shift + F4 キーは、[検索] ダイアログ ボックスの [次を検索] ボタンと同じ働きをします。

■検索の方向と対象
[検索] ダイアログ ボックスでは、検索を行う方向と対象を指定できます。
検索方向
"行" を指定すると、まずアクティブ セルと同じ行で条件に一致するセルを検索し、見つからなかったときアクティブ セルの 1 つ下の行を検索します。
"列" を指定すると、まずアクティブ セルと同じ列で条件に一致するセルを検索し、見つからなかったときアクティブ セルの 1 つ右の列を検索します。

対象
"数式" を指定すると、セルに入力した数式が検索の対象になります。たとえば、セル A1 に =SUM(B1:B5) という計算式が入力されていたとします。[検索する文字列] に "SUM" と入力し、[対象] で "数式" を指定すると、セル A1 は条件に一致します。

"値" を指定すると、セルに表示されている値が検索の対象になります。たとえば、[検索する文字列] に "2000" を指定すると、"2000" という数値が入力されたセルだけでなく、セルに入力された数式の計算結果として "2000" が表示されているセルも条件に一致します。また、セルの表示形式で指定した文字も検索の対象になります。たとえば、"2000" という数値を入力したセルに「通貨スタイル」の表示形式を設定して "\2,000" と表示されているとき、[対象] で "値" を指定すると "\" や "," を検索することができます。

"コメント" を指定すると、セルに挿入したコメントが検索の対象になります。

■検索のオプション
[検索] ダイアログ ボックスでは、検索のオプションを指定することができます。
大文字と小文字を区別する
[大文字と小文字を区別する] チェック ボックスをオンにすると、アルファベットの大文字と小文字を区別して検索します。

半角と全角を区別する
[半角と全角を区別する] チェック ボックスをオンにすると、日本語の全角文字と半角文字を区別して検索します。

完全に同一なセルだけを検索する
[検索] ダイアログ ボックスの [検索する文字列] に指定した文字列は、部分一致で検索されます。たとえば、[検索する文字列] に "4月" を指定した場合、"4月分月報" や "会議資料1-4月" などが検索されます。[完全に同一なセルだけを検索する] チェック ボックスをオンにすると、[検索する文字列] に指定した文字列と完全に一致するセルだけが検索されます。

■検索文字列に指定できるワイルドカード
[検索] ダイアログ ボックスの [検索する文字列] には次のワイルドカードを指定することができます。

? … 任意の 1 文字を表します。たとえば、"自?車" と指定すると "自動車" や "自転車" などが検索されます。

* … 任意の文字列を表します。たとえば、"自*車" と指定すると "自家用車" や "自動運転車" などが検索されます。

? や * を検索するときは、~ (チルダ) を付けて ~? または ~* と指定します。