[ツール]-[ワークシート分析]

こんなことができます
たくさんの数式を使いながら表を作成していると、どの数式がどこのセルを参照しているのかわかりにくくなります。そんなときは、ワークシート分析機能を使うといいでしょう。ワークシート分析では、数式が参照しているセルやエラーになったセルにトレース矢印を表示することができます。また [ワークシート分析] ツールバーでは、入力規則を設定したセルに無効なデータが入力されていないかどうかを調べることもできます。
こんなとき便利です
循環参照を解消したい
エラーの原因になるセルを見つけたい
入力規則が正しく機能しているかどうか調べたい
■ワークシート分析機能
ワークシート分析を行うには、[ツール] メニューの [ワークシート分析] をポイントします(図1)。

[参照元のトレース]
アクティブ セルの参照元からアクティブ セルに向かってトレース矢印を表示します(図2)。参照元とは数式が参照しているセルのことです。たとえば、セル B1 に「=A1」という数式が入力されている場合、セル A1 はセル B1 の参照元です。参照元が他のワークシートにある場合、ワークシート アイコンからアクティブ セルに向かって黒いトレース矢印が表示されます。

[参照先のトレース]
アクティブ セルの参照先へ向かってアクティブ セルからトレース矢印を表示します。参照先とはセルが参照されている数式のことです。たとえば、セル B1 に「=A1」という数式が入力されている場合、セル B1 はセル A1 の参照先です。参照先が他のワークシートにある場合は、ワークシート アイコンに向かって黒いトレース矢印が表示されます(図3)。

[エラーのトレース]
アクティブ セルにエラーが表示されている場合、エラーの元になるセルから赤いトレース矢印を表示します。アクティブ セルはエラーの元になるセルに移動します。エラーの元になるセルには参照元から青いトレース矢印が表示されます(図4)。

  • [すべてのトレース矢印を削除]
    ワークシートに表示されているすべてのトレース矢印を削除します。
     
  • [[ワークシート分析] ツールバーの表示]
    [ワークシート分析] ツールバーを表示します(図5)。[ワークシート分析] ツールバーが表示されている状態でクリックすると、[ワークシート分析] ツールバーを非表示にします。

[ワークシート分析] ツールバーは、[表示] メニューの [ツールバー] をポイントしても表示されません。
■[ワークシート分析] ツールバー

[ワークシート分析] ツールバーには、[ツール] メニューの [ワークシート分析] から利用できる機能以外のボタンも用意されています。

  • [参照元トレース矢印の削除]
    アクティブ セルに表示されている参照元トレース矢印だけを削除します。
     
  • [参照先トレース矢印の削除]
    アクティブ セルに表示されている参照先トレース矢印だけを削除します。
     
  • [新しいコメント]
    アクティブ セルにコメントを挿入します。[挿入] メニューの [コメント] をクリックするのと同じ機能です。
     
  • [無効データのマーク]
    入力規則が設定されているセルに、入力規則で指定した条件に一致しない無効データが入力されているかどうかを調べます。無効データが入力されていた場合は、無効データが入力されているセルを赤い円でマークします(図6)。

[入力規則マークのクリア]
[
無効データのマーク] をクリックして表示された無効データのマークを削除します。
■入力規則の無効データ

セルに入力規則を設定した場合、入力規則で指定した条件に一致しないデータは入力できなくなります。ところが、次のような特別な操作を行うと、入力規則を設定したセルに無効データが入力されてしまいます。

  • 他のセルから値だけを貼り付ける
    条件に一致しないデータが入力されているセルをコピーします。入力規則が設定されているセルをクリックして [形式を選択して貼り付け] ダイアログ ボックスを表示します。[値] をクリックして [OK] をクリックすると、入力規則の条件にかかわらずコピーしたセルの値が貼り付きます。
     
  • 他のセルへの参照を入力する
    条件付き書式が設定されているセルに、条件に一致するデータが入力されているセルへの参照を入力します。その後で、参照しているセルに無効データを入力します。
     
  • マクロでデータを入力する
    マクロを使うと、条件付き書式が設定されているセルに、どんなデータでも入力することができます。